冨嶽三十六景 本所立川

富嶽三十六景

冨嶽三十六景 本所立川 (ほんじょたてかわ)
東京都墨田区緑四丁目

立川は萬年橋の架かる小名木川に並行する掘割(地面を掘ってつくった水路)でこのあたりは、材木問屋の材木置き場が多くありました。
北斎は相生町あたりから西南西に富士を描いています。
遠慮がちに描かれている富士に比べ鋸を引く職人たちは生き生きとして描かれています。
材木には「永寿堂仕入」「新板三拾六不二仕入」と書き込みされ版元の宣伝をしています。
手前の大きく描かれている材木ですが、この材木の描線は、細く真っ直ぐ描かれていて彫師にとってはこの材木を画くには高度な技術が要求されるところです。

本所立川塗り絵 PDF A4サイズ 本所立川

現在の両国界隈の風景
回向院(えこういん)
1657年(明暦3年)創建
振袖火事(ふりそでかじ)と呼ばれる明暦の大火の犠牲者をはじめ、水死者や焼死者・刑死者など横死者の無縁仏も埋葬する。人間だけではなく、動物すべての生あるものを供養する。
ねずみ小僧などの墓もあります。

冨嶽三十六景 本所立川 音声案内

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