冨嶽三十六景 江都駿河町三井見世略図

富嶽三十六景

江都駿河町三井見世略図(えどするがちょうみついみせりゃくず)
東京都中央区日本橋室町二丁目
天保元−天保3年(1830-32)頃
木版多色刷

画中の三井は、現在の三越百貨店の前身のことで、江戸時代は江戸屈指の呉服屋越後屋です。
看板には「現金、掛け値無し」という今では当たり前で全ての商品に値札を付けて定価で販売すると店は大成功を収めて江戸名所の一つとなりました。
当時の駿河町といえば「呉服屋越後屋」というほどだったと言われていました。
画には屋根の上の瓦職人が荷物を投げる画が屋根の三角形の斜面が共鳴し、そこに富士山の三角形が見事に調和し心地よい画に仕上がっていますね。

凧が上がっていることから正月の売出し見えますが、この寿の凧は版元の寿堂西村屋与八の宣伝らしいです。

江都駿河町三井見世略図 塗り絵 PDF A4サイズ

現在の日本橋室町界隈の風景

一石橋
江戸時代の後半、安政年間頃は日本橋あたりは酒場も多くなり、迷子になる子供が増えてきました。
迷子が出た場合はその町が責任を持つと言うことで、そのために柱に迷子の特徴を書き告知していました。迷子や尋ね人を知らせたという、いわば庶民の告知板です。
現在の一石橋は、昭和、平成の改修工事で鋼鈑桁橋となりましたが、保存されている大正時代の親柱も堂々と姿を見せています。

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現在の日本橋室町界隈の風景

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