冨嶽三十六景《江戸日本橋》(ふがくさんじゅうろっけい えどにほんばし)
木版多色刷
天保元−天保3年(1830-32)頃
日本橋は江戸時代において商業の中心地として栄えた日本橋を描いたものです。
『日本橋』は、川沿いに架かる石橋を中心に、多くの人々が行き交う様子が生き生きと描かれています
日本橋は江戸の経済の中心でもあった日本橋を描いたものです
現在も東京の経済の中心で日本銀行や東京証券取引所などがあり江戸時代と変わらぬ活気がある日本橋です。
橋の長さは「江戸名所図会」によると約50mで橋の上にはたくさんの貴賤が忙しそうに行き来して、橋の下には常に船が出入りしている様子が描かれています。
川面には7隻の船が荷の積み降ろしをしているような様子が描かれています。
描かれている橋は一石橋でその奥には江戸城が描かれています。
面白いのは、日本橋というお題にもなっているこの橋は描かれてはおらず、人の往来で溢れている様子が前面に描かれているのが楽しいですね。
人もこちらを向いているのが大半で、今にもこちらに押し寄せて来そうなのが楽しい
ところで、実際この場所に立ってみても富士山は、見えないらしい。
北斎は他にもこのような作品があります。北斎は、みたままではなく見た風景を想像で描いてる作品がいる作品が多いですね
江戸日本橋塗り絵 PDF A4サイズ 日本橋塗り絵
現在の日本橋界隈の風景
日本橋は江戸時代も現在も経済の中心で、現在は日本銀行や東京証券取引所などがある日本橋です。
日本橋周辺には江戸時代から続く飲食店や菓子店、呉服店などの老舗が多数あり、いろいろな史跡の探索に彩りを与えてくれます。
日本橋界隈には十思公園、吉田松陰が処刑された終焉の場所でもあります。
江戸時代に時を知らせた石町時の鐘などがあります。
次に金座跡は江戸時代の大判を除くすべての金貨の製造を請け負った貨幣製造機関のことです。明治 2年(1869年)、廃止されました。
現在は跡地に日本銀行本店が建っています。横には貨幣博物館などもあります。
音声案内です 富嶽三十六景 日本橋